こんにちは波田須です。ＪＲさわやかウォーキングで中山道・須原宿を訪ね
  ました。一読いただければ幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー20011.5.7
                  「須原宿」ハイキング
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーS.Hadasu

            2011年 5月 4日 (水)   晴   単独参加

    春の木曽谷を歩きたく参加する。スタート駅は中央線大桑駅。切符は青空
  フリーパス。名古屋〜大桑間は特急・しなの５号を利用。

    臨時停車の大桑駅で下車。駅前の出店で郷土料理・朴葉寿司を購入して歩
  き出す｡

    木曽川沿いを上流に向う８kmのコースは 大桑駅--> 天長院--> 岩出観音
  --> 関西電力須原発電所--> 大桑村歴史民族資料館--> 定勝寺 -->須原駅。

    駅から西へ坂道を上がると桃の花がきれい。一本の木で紅白２色の花を咲
  かせている。さらにピンクを加えて３色の花をつける桃も見かける。これら
  は三色桃と呼ばれる。

    彼方に見える雪山・中央アルプスを仰ぎ見て、のどかな山里を行く。

    天長院は臨済宗の寺、門前の石仏群を横目に参拝。しかし肝心の子供を抱
  くマリア地蔵(子育て地蔵)を見落とす。

    清流・伊奈川(木曽川の支流)の橋から懸崖造りの岩出観音を見上げる。

....

    この堂は木曽街道六十九次(英泉画)の｢伊奈川橋遠景｣に描かれたことで知
  られる。本尊は馬頭観音で須原の定勝寺に属す。参拝。

    木曽川を渡り三色桃が見頃の須原発電所を見学する。電力王・福沢桃助が
  木曽谷で３番目に建設(大正11年)した発電所で出力は 10800kw。

    発電所の資料によれば、日本の三色桃の始まりは桃助が水車を買い付けに
  ドイツへ行き、持ち帰った３本とか。

    隣接の木曽川電力資料館にも入館、説明員の話に耳を傾ける。水力発電は
  水量と落差を利用する自然エネルギーでＣＯ2 を出さない。 

    「安全、安心なエネルギーですね」と言えば
    「木曽川32箇所の発電所合計でも出力は約100万kw、原発１機分です」
     のコメントあり。

    改めて原発問題の難しさを感じる。福島原発事故の一刻も早い収束を願い
  つつ発電所を出る。

    三色桃の並木は埋設された導水管上に植えられたもの。大桑村歴史民族資
  料館の広場では満開の八重桜を愛でて朴葉寿司を頬張る。美味ナリ。

....

    橋を渡り木曽川左岸にもどり須原宿に入る。シダレザクラの大木を見上げ
  て定勝寺の山門をくぐる。

    臨済宗の古寺で山門､本堂､庫裏は桃山時代の建築(重文)。境内では釈迦誕
  生を祝う"花祭り"が開催されている。

....

    石組みで鶴､亀を模した蓬莱庭園を回り、庫裏で甘茶を頂く。善男善女に混
  じり本堂の餅投げにも参加して３個をゲット。

    宿場の水舟でのどを潤す。桜の花漬けで知られる大和屋にも立ち寄りたい
  が時間がない。急ぎ足で中津川行の臨時電車に乗り込み旅を終える。

....

    花盛り(三色桃､八重桜､ミツバツツジ､山吹)の木曾谷は文字通りの桃源郷で
  あった。花祭りで頂いた甘茶の味(初め甘くあとほろ苦い)も忘れ難い。 
                                              完